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社長のひとりごと

気が効く人になりたければ、なれる。

日々の仕事、色々な意味で「雑」になりがちな人がいます。
仕上がりが悪い、頼んだことと違う、納期が遅い…
こういう人は頼んだ人をがっかりさせるばかりか、やり直しなどで大小の迷惑をかけがちです。
仕事をする上で決して好ましいことではありません。

私がスタッフに話す例え話です。
「コップの絵を描いてね。」
「はい!分かりました!」
……こういう人。

あなたは何が分かったのでしょうか。
描くコップの形状や角度は?絵の使用目的は?サイズは?色数は?提出方法は?納期は?
依頼者の期待に応える完璧な仕事をしようとすれば、「聞かなくてはいけないこと」がたくさんある筈です。
依頼する側のスキルも様々ですので、少しの不明点もなく説明してくれる人もいれば、スキだらけの指示も。
ですから、受け手のあなたがとにかく『確認』です。

先ほどの例で言えば、「ガラスのコップを横から見た絵ですね?水量は半分程度。この絵の用途はブログの挿絵ですね? ではサイズは幅800ピクセル程度でJPGで用意すれば良いですね。本日中の仕上げで、メールで送らせてもらえば良いですか?」となるわけです。
こんな風に当たり前に気が効く人とは、本当に仕事がやりやすい。誰からも信頼をもらえることでしょう。
こういった確認をしないから、欲しかったものと違う!納期が遅い!などと、要らぬ注意を受けることになるわけです。

この例えの限りでなく、お客様は勿論、家族でも、友達でも、何かの仲間うちでも、相手に配慮した行動をとれる人は、とても気持ちの良い人。
気が効く、気が付く人は、相手にストレスを与えないのです。
「場を読む、察しの良さ」みたいなことも大切です。

急いでいる人の前でのんびり話す。
とっても忙しそうな人に向かって「今よろしいですか」と、いつでもいい話しをする。
もう飽きてる人の前で長々と話しを続ける。
ピリピリしてる人の前で大笑いする。
そんな、空気を読まない、相手をイラつかせる言動も、無いに越したことはありません。

会社では上司が注意をくれるかもしれない。でもそれ以外の場では、嫌な人になってまで、誰も指摘はしてくれません。
でも、心の中では必ず思っています「この人は本当に気が効かない人だな」と。

しかしこういったことは、自分で注意することで、かなり改善されます。
「自分は気が効かないから、何かをする時に細心の注意をするようにしよう!」と決めることでです。
そして、具体的な対策をとることで、状態はかなりよい方向へ向かいます。
この場合大切なのは「具体的な対策」であることです。
「必ずメモをとる」とか「指示を受ける際には確認しなければならない項目を作っておいて書き込む」とか、そういった具体的な対策です。

相手の様子をよく観察する、目の動き、表情、声色などから「くみ取ろう」と思って本気で見ると
だんだん「場」も読めるようになってきます。

そういったことを繰り返しているうちに、自動的、習慣的にできるようになっている自分に気付き、さらに上の気遣いを目指していけば、少しづつ気が効くランクアップができるようになっていく筈です。
「次回は絶対絶対絶対気を付けます!」と、いくら猛省しても、言ってるだけで具体的な策を講じない人は、必ずといっていいほど繰り返します。
つまりは「本気で直したい」かどうかだと思います。

かく言う私もかなりのおっちょこちょいで有名です。
仕事のミスもたくさんしてきましたが、上記のような対策により、かなり改善されています。
2013年7月20日

この記事を書いている人

社長のひとりごと

深澤明子(株式会社ビジュアル専務取締役)

深澤明子(株式会社ビジュアル専務取締役)

誰でもみんな「さすがだね!」と言われる仕事がしたいと思っています。後輩に尊敬にされ、上司に認められ、お客様の役に立ちたい!素晴らしい仕事人になりたい!と本気で望んでいます。でも、なんだかうまくいかないのはなぜなのか?考え方がほんの少し変われば、行動も、結果も変わります。これまでの自分の体験や社員教育の視点から、「仕事ができない人が、できる人に大変身する」ための小さな提言をさせていただいてます。比較的若くて一生懸命な君に、そして我が社員のために、愛を込めて送ります。