「場の空気を読む」という本を近頃よく見かけるような気がします。
聞く所によると若い子の間では「KY(ケーワイ)=空気読めない」と言うんだそうです。
なんで流行っているのかは知りませんが、
確かにイライラさせたり白けさせたりする鈍感な人って案外多いかもしれませんね。
「あの人は場の空気が読めない。」というレッテルを貼られている人を思い浮かべると、
たいがい自分中心で、自分から誰かと円滑なコミュニケーションをとろうという
意欲やサービス精神に欠けている人ではないでしょうか。
相手が忙しそうにしているのに一方的に自分の話を続ける…、
触れてほしくなさそうな話題をいつまでも続ける…、
こいつは気が利かない人間だと思われたらせっかくのビジネスチャンスも逃すというものです。
はっきりと「今忙しいから駄目!」と言われなくても、
表情や話し方、しぐさなどでそれを察する。
少しのシグナルからも相手の真意を汲み、自分の立ち位置や振る舞い方を決められる能力が、
「場の空気を読める」ということ。
これは普段から色々な人の輪に入り、たくさん話しかけ、
その反応に敏感に対応する訓練をしていないと、一朝一夕に身に付くものではありません。
コミュニケーションのセンスは日々の努力で磨かれていくもの。
相手が居心地良い雰囲気を作れる、相手が話しやすいあいづちを打てる、
自分が居ない方がいいかなーという時にはさりげなく退席できる、
つまりは自分の事より他人を思い遣っているかどうかという事になるのだと思います。
2008年1月17日