転職をする際には、前職と同じ業界や職種を希望する人もいれば
まったく新しい分野へチャレンジしたいと思う人もいるでしょう。
どちらにせよ、転職での履歴書や面接では「資格がある方が有利」というセオリーがあります。
とは言え、資格が必須とは限らないことも…?!
実際にあった「資格がある」ことが不利に働いてしまったトホホな出来事をご紹介します。
■資格のせいで失敗?
なんといっても履歴書の「資格欄が空白」は避けたいと思うもの。
そこで、慌てて転職をするからと取りやすい資格をひと通り取得したAさん。(32才・女性)
希望は中小希望の事務でしたが、そこで提出した履歴書には…
・カラーコーディネーター
・介護ヘルパー3級
・防火管理者
などなど…取得日付も直近のものばかり。
もちろん履歴書の空白を埋めることができましたが、
面接では「事務=資格」に直接繋がる仕事ではなく、まったく話に触れることもありませんでした。
結果は不合格。Aさんいわく
「簿記は経理などは、すぐに取れる資格じゃないと思って…。
でも、やっぱり転職先の仕事に繋がる資格じゃないと、空白と一緒ですね」
とのこと。
あまりに「資格を取る」だけを意識しすぎるのは、良くありませんね。
■資格が悪いイメージに?
一方、転職をしっかり意識して職種に繋がる資格を取得してきたBさん(27才・男性)。
転職前は営業の仕事をしていましたが、前々から夢見ていたシステム・エンジニア(SE)を目指して
・基本情報処理技術者
の国家試験を見事合格しました。
転職活動もSEに絞って応募をしていましたが、どこも反応が悪く
「資格じゃなくて経験がほしい」
と、厳しい発言も浴びてしまったそうです。
最終的にBさんは、なんとか希望のSEという職種に就くことができましたが
「結局、資格を習得したことよりも前職の営業で何をやってきたのか、
どういう結果を出してきたのかを話した方が感触が良かった」
とのこと。
確かに、転職先では仕事をするスタイルや考え方を知るほうが
マッチングには適していますね。
■資格=有利とは限らない
資格はもちろん、それだけの知識を持っているという証になります。
ひとつのものさしとして便利な基準になっていますが、
必ずしも「資格があるからこそ、転職が有利になる」とは限りません。
目先の転職や内定だけを気にしすぎて、資格を取る意味を間違えないようにするのが
大切になってきますね。
この記事を書いている人
就活転職、これだけは読んでおこう!
ひかがみ瑠璃(ライター)
就職活動や転職について、正社員だけでなくアルバイトやパートなど様々な立場の方に新しい発見、役立つノウハウを提案できればと思っています。 学生であれ社会人であれ、仕事探しには不安や心配事がついてまわるものです。 そんな芽を摘み取っていきながら、新しい職場で気持の良い一歩を踏み出せればと願っております。