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社長のひとりごと

グランメゾン東京の尾花。

ドラマをあまり見ない私ですが、息子がすすめるのでたまたま見た「グランメゾン東京」が気に入って毎週見ています。
別にキムタクのファンではないのですが、キムタク演じる尾花のキャラが、現代忘れかけられているように思う、「職業意識」みたいなものを感じさせてくれ、昭和生まれの仕事人には、毎週グッとくる人情ドラマや台詞があって、とても気に入っています。

下積み中の芹田が、色々努力しても報われず「俺だって一生懸命やってるんですよ!」と主張する場面がありました。
それに対して尾花は「それは当たり前だ」と一蹴。
そう!当たり前!
なぜって、「あなたは一流の料理人になりたくて下積みしてるんだから!」
その後、努力する意味を本当の意味で分かっていく芹田を見ていると、そうそう !よく分かった ね!とすごく嬉しくなります。

尾花の態度や台詞は、今じゃ「パワハラだ」とか、「一生懸命やってるのにやる気を削がれた」とか「うちの上司は部下のこと分かってくれない」とか、色々言われそうです。
でも「一流の料理人になりたい」という自分の目標がある人にとって、正しい事を厳しく教えてくれる先輩って「宝」のようにありがたい存在である筈。
仕事においては一切の甘さを認めず、でも、見るべき所はしっかり見ている、正しくて情もある。
上司として理想的な姿かなと思います。

昨今では、上司の立場でも、部下に遠慮したり評価を怖がったりして、なかなか彼のようには振る舞えない方が多いのではないでしょうか。
今は親も学校の先生も、スポーツのコーチも会社の上司も「厳しく指導する」ことが出来ない、不自由な世の中になっているように思います。
だからこそ「自分はいったいどうなりたいのか」客観視できる目線が必要で、将来大物になるか、小物で終わるか、自分次第であり、逆に怖い時代なのではないかと思います。
2019年12月18日

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